コンクール本選

リオ五輪の成果が連日テレビを賑わしています。

4年間の血のにじむ練習の結果、金メダルを勝ち取った嬉し涙、ほんのわずかな差でメダルを逃した悔し涙、どちらも心を打たれました。

ひたむきに生きている選手達の姿はまばゆい青春に輝いています。

そんなオリンピックとは比べ物にならないでしょうが、ラルゴピアノ教室にもこの夏、一生懸命頑張った生徒たちのドラマがありました。

難関のコンクール予選を通過した3人の4年生の本選の結果です。

NちゃんはPTNAコンベテイション本選は始めての出場でしたが、見事に奨励賞を獲得しました。 ラルゴの小学生が本選で受賞したのは始めてです。(幼稚園生では最優秀賞を得て全国大会に出た例もあります)

大曲をバリバリ弾くのは得意なNちゃんですが本選の課題曲、チャイコフスキーの「朝の祈り」のようなゆっくりで抒情的な曲は始めての挑戦でした。 どうしたら美しい音が出せるか、和音のバランスと響きや、メロデイーの繋ぎ方など一生懸命自分の音を聞いて工夫しました。

そして迎えた本選のステージでは今まで出せなかった柔らかい音を響かせ、隅々まで音楽の風に乗った爽やかな演奏が出来ました。 ステージを下りて来た彼女の眼には達成感の涙が光っていました。

この感動と、彼女が新しい音色を身に付けた事は、受賞以上の大きな喜びでした。

Nさん

 

8月8日フレッシュ横浜の本選はRちゃんとMちゃんが出演しました。 2人共過去にこのコンクールで入選をしているので、今回はそれ以上の賞を狙いたいのが人情で、プレッシャーがかなりきついと思います。

私は「コンクールは賞を取る為の物ではない、自分を磨く事、ピアノが上手くなるだけでなく、精神力もアップして立派な人間になる為のステップ」などと偉そうなことを、生徒にも自分にも言い聞かせていますが、やはり賞を取らせてあげたい気持ちは消せません。 とりわけRちゃんは音色の美しさではラルゴで一番の生徒です。期待に胸ふくらませてステージを見守っていました。

ところがRちゃんは課題曲を数小節弾いたところでひっかかって、弾き直してしまったのです。がっくりきましたが、Rちゃんはすぐに立ち直り、続く自由曲は素晴らしい演奏をしてくれました。

続くMちゃんは課題曲も自由曲のドビュッシーの「アラベスク」も一つも間違えないで弾けました。少し速くなりすぎて、歌いきれないところはあったけれど、成功した感じでニコニコ顔でした。

席に戻って来ないRちゃんを捜すと後ろの席で泣きじゃくっていました。練習の時あんなによく弾けていたのに落とし穴に落ちたようなミスをしてしまって、どんなにか口惜しかったのでしょう。演奏は本当に怖い!私も慰める言葉がなく、唯,肩に手を置くだけでした。

ところが、数時間後自宅に帰っていた私にRちゃんから電話がかかりました。 「先生、入選していました!」喜びにあふれた声です。表彰式にはドレスも着ないで出たのに入選で慌ててステージに上がったそうです。 「あなたの美しい音、素晴らしい演奏はやっぱり審査員の先生方の心を捕らえられたのね。2回も弾き直すようなミスをした人は他に居なかったわ。それでも入選出来たのは高い評価を頂いたという事でしょう。金賞を頂いたより嬉しいわ」 電話の向こうのRちゃんと抱き合いたい気持ちです。

でも、一方Mちゃんは入選できませんでした。毎日3時間も練習して入賞を夢みていたMちゃん。ノーミスで精一杯弾いたのにこの結果を彼女はどう受け止めたら良いのでしょう? 私としては自由曲が大人の名曲でこのコンクールに適さなかったからとの反省もあり、責任を感じました。

。 次のレッスンの日、どんな言葉で励まそうかと思いめぐらしていましたが、Mちゃんは明るい顔でこんなお手紙を渡してくれました。

「いつもピアノを教えて下さり、有難うございます。そして、コンクールを受けさせて下さり有難うございます。

今回は賞を取れなくて、とても悲しいです。けれど、点数は8.7〜9.0なので、予選からの一カ月間、自分の中では頑張れたと思います。ミスもなく、かすりもなく、自分なりに上手く出来たと思います。

けれど、コンクールのレベルとはまた違ったんだと思います。コンクールではミスが無いのが当たり前なんだと知りました。

講評には沢山のアドバイスをもらったので、一つ一つ確実に身につけて行きたいと思いました。

今回は残念でしたが、これからもっともっと頑張るのでレッスンをお願いします。」

読んでいるうちに、Mちゃんの清々しい気持ちに打たれ目が熱くなりました 。

私よりもずっと高いところでMちゃんは結果を受け止めてくれていたのですね。この体験をもとにMちゃんは飛躍的に成長していくことでしょう!

夏のコンクールを終わって、深い感動を与えてくれた3人の生徒に心から感謝しています。

 

 

ラルゴピアノ教室は土日祝もレッスンしております。
ラルゴピアノ教室のホームページアドレスはこちらです。 http://largo.ottava-hp.com

 

リトルキッズコースもあります。http://larsat.jugem.jp/?cid=6

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